NEWS

2015/12/02プレスリリース

多施設からの抗不安・睡眠薬処方に関する研究について

〜複数の身体疾患を併存する場合、多施設から重複処方される可能性が高い〜

医療経済研究機構(東京都港区、所長:西村周三)は、主任研究員の奥村泰之らが行った、多施設からの抗不安・睡眠薬処方に関する研究成果を「Drug and Alcohol Dependence」誌にて発表しましたので、その概要を別添のとおりお知らせします。
健康保険組合に加入する約118万人を2年間追跡し、抗不安薬や睡眠薬の大部分を占めるベンゾジアゼピン受容体作動薬 (BzRAs) と呼ばれる薬剤群について、同じ患者に対して、複数の医療機関から処方が行われている実態を調べました。その結果、757人に連続31日以上にわたる重複処方が認められ、複数の身体疾患を併存する人ほど重複処方の可能性が高いこと、1年後においてもその半数以上の人に重複処方が認められることなどが示されました。
なお本研究は、『科学研究費補助金若手研究 (B)「過量服薬の再発予防に向けた大規模レセプト情報を活用した臨床疫学研究 (研究代表者: 奥村泰之)』の助成を受けております。

20151202_press.pdf