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2024年度
2024/07/01プレスリリース
介護職員初任者研修の受講意思と行動を引き出すためにナッジは有効か
医療経済研究機構(東京都港区、所長:遠藤久夫)は、当機構研究部研究員の黄辰悦が、副所長の印南一路と共同で行った、ナッジ手法(注1)を活用した介護職員初任者研修(注2)の受講意思と行動の促進に関する研究成果を「行動科学」にて発表しましたので、その概要をお知らせいたします。
(注1)ナッジ手法とは、選択を禁じることも、経済的なインセンティブを大きく変えることもなく、意思決定を取り巻く環境の設計を通して人々の行動の妨げとなる要因を解消し、行動変容を促す政策手法です。人間は認知と思考の偏りによって、常に望ましい行動を取ることができません。ナッジは、このような人間の特性に沿った介入を行い、人々が望ましい行動を自発的に取るように促します。
(注2)介護職員初任者研修は、介護の入門資格です。本研究は、求職者を対象者としているため、求職者支援訓練で受講できる介護職員初任者研修(月10万円の給付金を受給しながら、無料で受講できる研修)に対する求職者の受講意思と行動の促進を目的としました。
著者と所属
黄辰悦1,2*、印南一路3(* 連絡責任著者)
1. 一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構 研究部
2. 慶應義塾大学SFC研究所
3. 一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構
タイトル
介護職員初任者研修の受講意思と行動を引き出すためにナッジは有効か
掲載論文誌情報
行動科学 62(2), 89-100 (2024)
【 お問い合わせ先 】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-21-19 東急虎ノ門ビル3F
一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会
医療経済研究機構 研究部 研究員 黄辰悦
E-mail:shinetsu.ko@ihep.jp