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2016/02/01プレスリリース

せん妄治療の第1選択薬に対する専門医の評価に関する研究について

医療経済研究機構(東京都港区、所長:西村周三)は、主任研究員の奥村泰之が日本総合病院精神医学会せん妄指針改訂班(統括:八田耕太郎)として参画した、せん妄治療の第1選択薬に対する専門医の評価に関する研究成果を「International Psychogeriatrics」誌にて発表しましたので、その概要を別添のとおりお知らせします。
本研究では、日本総合病院精神医学会の専門医136名に対して、せん妄治療の第1選択薬について調査を行いました。その結果、糖尿病と腎機能障害を併存しない内服可能な過活動型せん妄に対しては、68%以上の専門医が抗精神病薬「リスペリドン」または「クエチアピン」の使用を推奨すること、静脈ラインが確保されている内服不可能な過活動型せん妄に対しては、67%以上の専門医が抗精神病薬「ハロペリドール」の使用を推奨すること、低活動型せん妄に対しては、半数以上の専門医が推奨する薬剤がないことが明らかになりました。
なお本研究は、『科学研究費補助金基盤研究 (C)「せん妄の治療、予防、医療安全に関する実証研究 (研究代表者: 八田耕太郎)』の助成を受けております。

20160201_press.pdf