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2015年度
2015/05/21プレスリリース
過量服薬の発生前における向精神薬処方に関する研究成果のお知らせ
〜過量服薬患者の62%に抗不安・睡眠薬が処方され、その大半は直近90日内の処方。過量服薬の可能性として高用量処方などが関連〜
医療経済研究機構(東京都港区、所長:西村周三)は、主任研究員の奥村泰之らが行った、過量服薬の発生前における向精神薬処方に関する研究成果を「Psychopharmacology」にて発表しましたので、その概要を別添のとおりお知らせします。
過量服薬(医薬品過剰摂取)による急性中毒で受診した351人について、受診180日以前の向精神薬の処方状況を調べたところ、62%の患者へ抗不安・睡眠薬が処方されており、さらにその96%は90日以内の処方であることが明らかになりました。また過量服薬が発生する可能性として、高用量処方、バルビツール酸系睡眠薬処方、重複処方が関連していることが示されました。
なお本研究は、『科学研究費補助金若手研究 (B)「過量服薬の再発予防に向けた大規模レセプト情報を活用した臨床疫学研究(研究代表者: 奥村泰之)』の助成を受けております。